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一口馬主クラブ募集馬のコンサルタントにようこそ!

サイト運営者のおじりんと申します。

遺伝した先祖を進化させた『0の教科書』





私は、一口クラブの募集馬を研究をしており、募集価格を超える逸材のウマを見つけたら、その募集馬を購入してきました。

当時、馬券購入のために本を購入したテシオ理論。
私には、さっぱりわからない状況でした。

しかし、購入してから30年後、テシオ理論をわかりやすく要約してくれたドルメロ理論(Youtube)や、種牡馬辞典などの馬券血統理論が発達したことで、テシオ理論が、地道に理解していくことができました。

そこで『0の教科書』が完成したわけです。

『0の教科書』でブログ運営を4年間行っていましたが、基本は”形”の遺伝です。
この記事では、私の経験から、

✓ 太陽のサイクルから種牡馬が仔に伝える”形”の遺伝

✓ 競争馬の体力を決める”料”的遺伝数値

✓ 牝馬からの遺伝で運動神経を使える、”質”の遺伝力

✓ 闘争本能や知的要素など内面的な”相”の遺伝

を紹介します。

今回は、『0の教科書』の考え方のベースとなる、”形”の遺伝について、勉強します。
現在、馬体やバランスで評価しても、一口を購入したウマが活躍しない方や、不思議な血統理論に興味がある方は、ぜひご覧ください。







まずはじめにお伝えしたいことは

血統とは、遺伝を調べるツールである!

ということです。言い換えると、遺伝学なのです。

なぜならば、サラブレットは血で走るということからです。
つまり、血とは遺伝 ということになります。


遺伝は歴史上の研究の中で、もっとも古く、底のない沼のような学問です。
この遺伝について、なにが正解なのかを導くため、紀元前4世紀から、分子レベルで研究している現代の21世紀まで、多くの学者が研究されて続けている学問です。

さて、太陽のサイクルとは、なんでしょうか。
肉体の生活リズム、これを自然のリズムといわれています。この自然のリズムが太陽の周期である8年にもっとも強くなり、遺伝に影響するからです。

本題の太陽のサイクル、テシオ理論についてまとめてみます。

✓ 太陽のサイクルから、種牡馬たちが仔に伝える”形”の遺伝

✓ 種牡馬たちが、8歳、16歳、24歳につれ、生殖細胞が最大の活性値へ

✓ 満8歳、16歳の誕生日を過ぎると、活性値は”0”、つまり遺伝がなし

この遺伝学から、先祖からの”形”を子孫に伝えるのです。

 活性値の計算式(式1)

✓ 仔の誕生日(年) - 父の誕生日(年) - 1

✓ 活性値は0~8まで。9以上となった場合は、9から1としてカウント

<例>
仔が2020年生まれ、父が2009年生まれとした場合
活性値 = 2020 ー 2009 ー 1 = 10 8を超えているので、10 ー 8 = 2

この活性値を使って、遺伝した祖先をだどっていきます。

被遺伝世代深度が重要


続いて、遺伝とは、どのような伝わり方をしているのか。

どの先祖の血が、子孫に遺伝されたのか、計算によって調べることができます。これを被遺伝世代深度と呼んでいます。


その被遺伝世代深度の計算方式は、次の通りになります。
(簡単な、ドルメロ師匠の計算式)

 被遺伝世代深度(式2)

✓ 交配時の種牡馬の活性値 - Max(3代前までの牝系の父の活性値)

例を使って確認していきましょう。


エフフォーリア 生年月日:2018年3月10日

エピファネイア
( 2010 )
シンボリクリスエス
( 1999 )
Kris S.
( 1977 )
Roberto
( 1969 )
Hail to Reason
Bramalea
Sharp Queen
( 1965 )
Princequillo
Bridgework
Tee Kay
( 1991 )
Gold Meridian
( 1982 )
Seattle Slew
Queen Louie
Tri Argo
( 1982 )
Tri Jet
Hail Proudly
シーザリオ
( 2002 )
スペシャルウィーク
( 1995 )
サンデーサイレンス
( 1986 )
Halo
Wishing Well
キャンペンガール
( 1987 )
マルゼンスキー
レディーシラオキ
キロフプリミエール
( 1990 )
Sadler’s Wells
( 1981 )
Northern Dancer
Fairy Bridge
Querida
( 1975 )
Habitat
Principia
ケイティーズハート
( 2009 )
ハーツクライ
( 2001 )
サンデーサイレンス
( 1986 )
Halo
( 1969 )
Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well
( 1975 )
Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス
( 1990 )
トニービン
( 1983 )
カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス
( 1983 )
Lyphard
My Bupers
ケイティーズファースト
( 1987 )
Kris
( 1976 )
Sharpen Up
( 1969 )
エタン
Rocchetta
Doubly Sure
( 1971 )
Reliance
Soft Angels
Katies
( 1981 )
ノノアルコ
( 1971 )
Nearctic
Seximee
Mortefontaine
( 1969 )
ポリック
Brabantia



<交配時の種牡馬の活性値>
・エピファネイアの活性値
 エフフォーリア ( 2018 ) ー 2010 ー 1 = 7

<3代前までの牝系の父の活性値>
・ハーツクライの活性値
 ケイティーズハート ( 2009 ) ー 2001 ー 1 = 7

・Krisの活性値
 ケイティーズファースト( 1987 ) ー 1976  ー 1 = 10 (10 – 8 = 2)

・ノノアルコの活性値
 Katies( 1981 ) ー 1971  ー 1 = 9 (9 – 8 = 1)


Max(3代前までの牝系の父の活性値)
7、2、1のため、7がMaxとなります。

よって、被遺伝世代深度(式2)は
エピファネイアの活性値(7)- 3代前までの牝系の父の活性値(7)= 0

エフフォーリアの場合、遺伝世代深度は、0世代目となります。

 

形を遺伝した先祖は?

最後に、求めた遺伝世代深度をもとに、遺伝となった先祖をもとめていきます。
隔世遺伝と呼ばれています

 隔世遺伝(式3)

 遺伝世代深度(式3)の数値が

✓ プラスなら、父方にさかのぼる(高い活性値の方にたどる)

✓ マイナスなら、母方にさかのぼる(高い活性値の方にたどる)

✓ 同じなら、世代が若い方にたどる

どうでしょうか。

先ほどの、エフフォーリアの例でいくと、0世代目でした。
父と母は同じ7の活性値であり、0世代目です。
計算値から、1世代目のエピファネイアと2世代目のハーツクライが対象になります。

「同じなら、世代が若い方にたどる」

若い方、1世代目です。
つまり、エフフォーリアは、菊花賞やジャパンカップを制した、エピファネイアの”形”を、遺伝したことになります。
このことを、隔世遺伝と呼ばれています。

このテシオ理論を用いることで、遺伝した祖先がわかるという、血統を分析することができます。

この理論を利用して誕生したのが、世界のサラブレットを一つの血に染めてしまった「ネアルコ」です。

まとめ

血統、遺伝学について、テシオ理論の核である活性値、被遺伝世代深度、隔世遺伝をお話しました。

昨今では、遺伝子レベルで、遺伝学の研究が進められています。
ただ、なにが正解か、その答えがいまだに不明瞭です。
血統とは、複雑な学問なのです。

未知なる血統・遺伝学に
ぜひ「0教科書」という
一つの手段を身につけて欲しいと思います。

私は、30年前に、テシオ理論をゼロから勉強しましたが、全くわかりませんでした。
奥が深いので、基礎の”活性値”は勉強してみてくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。