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【天皇賞春(後記)】ヘデントールを『0の教科書』で評価しました!
天皇賞(春)について、『0の教科書』から振り返りをします
一口馬主になると、自分が出資すると重賞レースに勝利をしたいものです。そこで、G1の勝馬からテシオ理論を使った『0の教科書』で評価しました。
この方法はあまり一般的ではありません。だからこそ、違う視点から検討するうえで参考になるはずです。
この記事から
✓ ヘデントールの遺伝や適性を判断
を紹介します。
現在なかなか一口馬主で収益が上がらない方や、『0の教科書』に興味がある方は、ぜひご覧ください。
クラブ募集馬の要項
ヘデントール
性別:牡 厩舎:木村哲也
総 額
3600 万円
一口価格
90000 円
募集口数
400 口
5代血統表から血統診断をするとどうなるのか?
サラブレットの遺伝の全容で、最低限必要なのが5代血統表です。
5代目までの先祖名を記載し、特に重要は種牡馬には色をつけました。また名前の下に活性値を記載しています。
生年月日:2021年4月6日
ルーラーシップ ( 2007 ) 【 5 】 |
キングカメハメハ ( 2001 ) |
Kingmambo ( 1990 ) |
Mr. Prospector ( 1970 ) |
Raise a Native |
---|---|---|---|---|
Gold Digger | ||||
Miesque ( 1984 ) |
Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
マンファス ( 1991 ) |
ラストタイクーン ( 1983 ) |
トライマイベスト | ||
Mill Princess | ||||
Pilot Bird ( 1983 ) |
Blakeney | |||
The Dancer | ||||
エアグルーヴ ( 1993 ) |
トニービン ( 1983 ) |
カンパラ ( 1976 ) |
Kalamoun | |
State Pension | ||||
Severn Bridge ( 1965 ) |
Hornbeam | |||
Priddy Fair | ||||
ダイナカール ( 1980 ) |
ノーザンテースト ( 1971 ) |
Northern Dancer | ||
Lady Victoria | ||||
シャダイフェザー ( 1973 ) |
ガーサント | |||
パロクサイド | ||||
コルコバード ( 2013 ) |
ステイゴールド ( 1994 ) 【 2 】 |
サンデーサイレンス ( 1986 ) |
Halo ( 1969 ) |
Hail to Reason |
Cosmah | ||||
Wishing Well ( 1975 ) |
Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
ゴールデンサッシュ ( 1988 ) |
ディクタス ( 1967 ) |
Sanctus | ||
Doronic | ||||
ダイナサッシュ ( 1979 ) |
ノーザンテースト | |||
ロイヤルサッシュ | ||||
エンシェントヒル ( 2001 ) |
エンドスウィープ ( 1991 ) 【 1 】 |
フォーティナイナー ( 1985 ) |
Mr. Prospector | |
File | ||||
Broom Dance ( 1979 ) |
Dance Spell | |||
Witching Hour | ||||
アズテックヒル ( 1990 ) |
Proud Truth ( 1982 ) 【 7 】 |
Graustark | ||
Wake Robin | ||||
Tribal Hill ( 1984 ) |
Cox’s Ridge | |||
Cypress Bearer |
補足コメント
本馬の特徴
キャロットクラブ所属の競走馬です。
【父の特徴】
父はルーラーシップ。キングカメハメハとエアグルーヴの間に生まれた良血馬で、現役時代は香港のGI・クイーンエリザベスカップを制覇しました。引退後は種牡馬として活躍し、多くのGⅠ馬を輩出しています。
・スタミナと持続力に優れた産駒が多く、2200m以上の芝コースを得意とします。特に2400mでは好成績を残しています。
・古馬になって力を発揮する産駒が多く、長く活躍する傾向があります。
・マイルから中長距離まで幅広く対応できる距離適性があります。
・トニービンなど欧州血統の影響で、タフな馬場や持続力を求められるレースを得意とします。
・キングマンボ系の特徴として、母系の影響を強く受ける傾向があります。
【母系について】
母は16戦5勝。木村哲也厩舎に所属し、重賞勝利はありませんが芝2200〜2400mで勝っています。
母系の配合をみると、母父はステイゴールド(サンデー系)。その父はエンドスウィープ(フォーティナイナー系)、さらにその父はProud Truth(リボー系)です。
ステイゴールドとエンドスウィープは劣勢期のため、母系は「Proud Truth」の影響が強く出ています。
全体的には、日本・アメリカ・ヨーロッパの血統がバランスよく組み合わさった優れた配合です。この系統はスタミナと勝負根性に優れています。
【隔世遺伝】
父ルーラーシップの優勢期でもありますが、母系のProud Truthの影響がそれよりも強く、計算から「エンシェントヒル」(母の母)の遺伝形が現れています。
エンシェントヒルはダートで活躍しましたが、リボー系の影響で芝でも問題ありません。
タフな馬場や厳しいレース展開で強さを発揮します。もしかすると、凱旋門賞のような舞台でも通用するかもしれません。
【体力とレース間隔】
体力の遺伝は平均的で、合格ラインです。
ただし突出した体力はないため、ダイヤモンドSや天皇賞春のように、2ヶ月以上の間隔を空けるローテーションが理想です。
【まとめ】
血統的には欧州型の隔世遺伝が出ており、ルーラーシップの欧州的な特徴と重なっています。そのため、3歳クラシックにはやや間に合わなかった可能性があります。
青葉賞以外では安定した走りを見せており、レースが崩れないのが特徴です。
安定した成績を残すため、クラブ会員にとって安心して応援できる馬といえるでしょう。
凱旋門賞に出走をすると、さらに特徴が生かせるのではないかと考えています。